2013年

9月

21日

岩佐監督、いい映画でした!

5月4日、岩佐寿弥監督が亡くなりました。翌日5月5日は江戸川区小松川区民館ホールで上映会でした。「メイシネマ映画祭」のトリで『オロ』が上映されました。上映後、岩佐監督の突然の訃報を観客に話しました。スタッフの話は涙声になりました。観客も泣きました。その後、「メイシネマ映画祭」の主催者・藤崎和喜さんから、その日の観客のひとりだった映画監督・編集者の四ノ宮鉄男さんの感想が転送されました。とてもすばらしい内容だったので、以下に紹介します。岩佐監督が読んだら、どんなに喜んだろうか…。

 

『オロ』 岩佐寿弥監督          

                              四ノ宮鉄男(映画監督・編集者)

 いい映画だった。いい映画だなあ。きっとこのような映画をいい映画と呼ぶんだろうなあ、と感じた。

 友人から『オロ』を見たらいいよ、と薦められていた。で、どんな映画なの?と訊いて、説明を受けてもピンとこなかった。でも、この映画を実際に見て、しかも、ラストシーンを見て、ああ、そうなんか、と納得した。

 オロはチベットから、ヒマラヤを越えて、インドにやってきた難民の少年だった。映画のラストで、オロが岩佐監督に、なんでこんな映画を撮るのか?と訊く。年寄りなのに、しんどくないか?と訊く。それに応えて、岩佐監督は、自分はチベットが好きで好きで、チベットのお祖母さんと少年を撮るのだと答えていた。ああ、そうなのか、と納得した。わたしは見ていなかったが、10年前に、チベットのお祖母さんを主人公にした映画も撮られていた。そのお祖母さんも、この映画のラストの部分で登場する。

 そして、岩佐監督自身が、被写体として、この映画に登場されているのもすてきだった。

 岩佐さんには、わたしが映画の世界に入ったばかりのぺえぺえの頃に助監督としてついたことがある。その後、一時期は激しい映画や、実験的な映画を作られていた。こんな穏やかな映画を作られるとは思わなかった。先輩に対して失礼な言い方だが、とても良い歳の取り方をされているんだなあと感じた。映画の中で見る岩佐監督の表情も、ふくよかで、穏やかで、安穏で、見ていて気持ちがすっとするようなすてきな表情だった。

 それでも表現の手法にはいろいろと工夫をこらされていて、それが一層『オロ』の世界を広げていた。たとえば、ナレーションに当たるストーリーを、主人公であるオロ少年に語らせたり。ということは、撮影時には、もうナレーション原稿が出来ていたのだろうか。すごいなあ。

 予備知識なしで見ていたので、最初は『オロ』の世界がよく分からなかった。だんだん、そして、後半になってだんだんくっきりとしていく。そして、ラストシーンで、ああ、そうかと納得した。前にも書いたが、なんで岩佐さんがチベットを撮られているんだろうなあ?と感じていたからだ。

 ラストの少し前で、オロが草原を歩きながら、長い長いモノローグが撮られている。原稿があって、練習して、記憶して、そして喋るオロのモノローグなのかなあと思った。それとも、即興の、オロのモノローグなのかなあ。どうもそんな雰囲気だった。とても賢い少年だった。

 はじめ、『オロ』の世界が分からなかった。だんだん、しかも後半になって、ああ、『オロ』の世界だと感じさせられてきた。映画って、そんなものなのだよなあと改めて感じさせられた。はじめから答えのわかっているような映画はつまらない。なんの予備知識もなくこの映画を見られて、よかったなあと感じた。

 いままで、いくつもチベットの映画を見てきた。でも、それらは、運動をアピールする映画だった。独立とか、自治権の獲得とか、中国共産党からの解放とか。でも、この映画は違っていた。親しくて、暖かくて、チベットの解放への思いがとても熱く、わたしの心に沁みてきた。

 友人がわたしに、見ろ! 見ろ! と言っていた思いが納得した。

 いい映画だった。

 この映画を見ていた時、岩佐寿弥監督が亡くなられていることを知らなかった。心からご冥福をお祈りしています。

 

2013年

3月

07日

津村カメラマン、J.S.C賞授賞式で感動

映画・テレビの撮影監督・カメラマンの協会である日本撮影監督協会の賞を『オロ』の津村和比古カメラマンが受賞しました。

津村さんが受賞したのは、劇場用映画以外の文化、短編、記録、テレビ、ドキュメンタリー、PR、大型映像等で、豊かな感性と技術成果をあげた撮影監督を候補に社会的貢献度や業績をもとに受賞者を選定、顕彰する日本撮影監督協会賞。略してJ.S.C賞。この賞は1992年に制定されました。日本撮影監督協会にはもうひとつ「三浦賞」という賞があります。これは1956年に制定され、名撮影監督であった故三浦光雄氏(1902-1956)の優れた功績を記念すると共に、同氏が新人育成に注がれた情熱を継承して、毎年優れた撮影技術を示した劇場用映画の新人撮影監督を顕彰するために設けられた賞です。

2012年度のJ.S.C賞は『オロ』の津村和比古さん、三浦賞は『終の信託』の寺田緑郎さん。1月7日に開催された授賞式に『オロ』組は津村さんと岩佐寿弥監督、代島治彦プロデューサーが参加。一方、『終の信託』組は寺田さんと周防正行監督、主演女優の草刈民代さんがご夫妻で参加。ドキュメンタリーよりも劇映画の方が華があるんです、やっぱり。授賞式が済み、津村さんの挨拶も終わり、さて次の式次第へという場面で司会者が会場にいた津村さんの奥さんとお嬢さん夫妻を壇上へ招聘。この奥さんとお嬢さん夫妻、特にお嬢さんのお婿さんのひと言が会場を、そして津村さん自身を感動させました。実はお嬢さん夫妻は昨年10月に結婚したばかりの新婚ホヤホヤ。お婿さん「こんなすばらしいお父さんを持てたぼくは幸せ者です」。津村さんのお婿さんの挨拶は会場全体に漂っていた緊張感をイッキに脱力させたのでした。

2012年度のJ.S.C賞は、15人の審査員がノミネート7作品から選考。津村さんを選考した理由は「厳しい撮影条件でありながらフィックスを主体に自然光を生かした落ち着きのある絵作りで、それらが作品の意図に合っている。主人公オロをはじめチベット難民の内面の深い悲しみを的確な距離感でとらえている点が高く評価された」ということです。授賞式の後のパーティーで、少しお酒が入った津村さんは「カメラマンによるカメラマンのための賞に選ばれたことがほんとうにうれしいです」と話していました。

J.S.C賞授賞式にて。岩佐監督、津村カメラマン、代島プロデューサー。
J.S.C賞授賞式にて。岩佐監督、津村カメラマン、代島プロデューサー。
授賞式でスピーチする津村カメラマン。けっこう緊張してました!
授賞式でスピーチする津村カメラマン。けっこう緊張してました!
『終の信託』で三浦賞を受賞した寺田緑郎カメラマンと一緒に。
『終の信託』で三浦賞を受賞した寺田緑郎カメラマンと一緒に。


2013年

3月

07日

長野大作戦、大成功!

報告が大分遅くなっちゃいましたが、長野市、松本市、上田市を巡業した長野大作戦は大成功。長野ロキシーの田上支配人とスタッフのみなさん、松本シネマセレクトの代表・宮崎さんとスタッフのみなさん、そして上田の実行委員会の飯島俊哲さん、直井恵さん、ボランティアのみなさん、ありがとうございました。

長野ロキシーでの岩佐監督挨拶の回は、200名近く入るホールが熱気ムンムン。夜の打ち上げもいい気分。上田の上映会場は大正時代の建物の「上田映劇」。一昨年から閉館している古い映画館に一日で150名の観客が集まってくれました。「祖父から預かったこの映画館は絶対復活させる!」と話す代表の駒崎さん、暖房代をまけてくれて助かりました。祈る、復活!上田の実行委員の中心を担った飯島俊哲さん(地元のお寺の副住職さん)がシンポジウムの最後で「チベットでつづく焼身自殺による抗議の意味を深く考えよう」と静かに語った姿が印象に残りました。

ロキシーの看板と岩佐監督。
ロキシーの看板と岩佐監督。
ロキシー田上支配人とスタッフと一緒に。まん中が岩佐監督。はしゃいでいるのはみんな東京から駆けつけたオロのスタッフです。
ロキシー田上支配人とスタッフと一緒に。まん中が岩佐監督。はしゃいでいるのはみんな東京から駆けつけたオロのスタッフです。
松本の上映会場。トークショーの最後に蛇腹折りのパンフレットを広げてみせる岩佐監督と代島プロデューサー。
松本の上映会場。トークショーの最後に蛇腹折りのパンフレットを広げてみせる岩佐監督と代島プロデューサー。
タルチョの旗でチベットの聖地と化した、大正時代に建てられた映画館「上田映劇」。この日は古い映画館が輝いていました。
タルチョの旗でチベットの聖地と化した、大正時代に建てられた映画館「上田映劇」。この日は古い映画館が輝いていました。


2012年

11月

14日

長野大作戦、はじまる!

12月に入ると長野県の長野市、松本市、上田市で『オロ』が上映されます。12月1日(土)から二週間、長野市の「長野松竹相生座・ロキシー」にて公開。12月1日(土)の夜は松本市中央公民館で上映会。NPO法人「松本シネマセレクト」の主催です。そして12月16日(日)は上田市にある「映劇」で自主上映会。地元の人たちによる上映実行委員会ががんばります。

「長野松竹相生座・ロキシー」。1892年(明治25年)に開場した芝居小屋が前身で、増改築は重ねられていますが、いまでも当時の建物が使われています。建物だけで言えば、日本で一番古い映画館である「高田世界館」(新潟県上越市/1911年開館)よりも古いんだそうです。 現在は相生座(176席)、ロキシー1(264席)、ロキシー2(76席)の3スクリーン体制で、シネコンでは上映されないミニシアター系の作品やドキュメンタリーまで、幅広いプログラムを組んでいます。

『オロ』は支配人の田上真里さんが選んでくれました。地元マスコミ向け試写会を組むなど、“異例”の宣伝体制で動き出しています。12 /2(日)の上映には岩佐寿弥監督が舞台挨拶に行きますよ。地元のチベットサポーター原田美由樹さんが公開に合わせて企画した写真展「もう一つの『オロ』」も画期的!11/27(火)〜12/14(金)、喫茶店「奈良堂」にて。映画に登場する下田昌克さんの似顔絵原画も展示予定です。

「松本シネマセレクト」。2004年、長年市民に親しまれてきた映画館「松本中央劇場」が閉館。この映画館を会場に25年以上にわたり自主上映活動をしてきた 宮崎善文さんが、『公共的な上映活動』『街中の映画館』の重要性を訴えて立ち上げたNPO法人が「松本シネマセレクト」です。数年前、岩波映画のPR映画特集を上映したときに、ゲストとして岩佐寿弥監督を呼んでいます。『オロ』上映会は12/1(土)夜、19:00開場/19:30開映。会場は松本中央公民館。上映後、岩佐監督の講演あり。実は、宮崎さんの本業はお寺の住職。そんなところからも『オロ』に興味をもってくれたようです。

「上田自主上映会 in 上田映劇」。『オロ』を製作段階から支援してくれたスーパーサンガ(宗派を超えてチベットの平和を祈念し行動する僧侶・在家の会)事務局で、上田城の鬼門を守る海禅寺の副住職・飯島俊哲さんが中心となって企画されました。会場となる「上田映劇」は、1917年(大正6年)に開場した芝居小屋「上田劇場」が前身。戦後は映画館として市民に親しまれてきましたが、2011年4月に閉館。現在はライブや舞台の自主興行や貸館に使われています。『オロ』上映会は12/16(日)、13:00/16:00(二回上映)。各回上映後に、元フィリピンNGO職員であり、子どもを育てるお母さんである地元の直井 恵さんと岩佐寿弥監督&代島治彦プロデューサーのミニシンポジウムを開催。司会は飯島俊哲さんです。また直井 恵さんの発案で、13:00の回は託児サービスをやります。12/7(金)締切り。託児サービスの申込み・お問合せはshuntetsubou@hotmail.com(飯島俊哲まで)。


2012年

10月

25日

札幌、長崎、那覇、仙台で順次公開!

開館20周年を迎えた札幌の伝説的ミニシアター「シアターキノ」、長崎県に唯一残るミニシアター「長崎セントラル劇場」、映画監督・中江裕司さんが率いる沖縄インディーズの拠点「桜坂劇場」、杜の都・仙台のまちなか映画館「桜井薬局セントラルホール」。北と南で映画文化を守る個性的な映画館で『オロ』が公開されます。

手前味噌になりますが、私(プロデューサー代島)が昨年9月に出版した本『ミニシアター巡礼』(大月書店)に「シアターキノ」と「桜坂劇場」は登場します。それぞれのコーナータイトルを紹介すると。「居酒屋で稼ぎながら、小さな映画館をつくった洋さん」(シアターキノ)、「桜坂劇場の地下茎は、80年代の琉球大学映画研究会まで伸びていた」(桜坂劇場)。両館とも因縁浅からぬ関係なのです、私は。シアターキノの代表・中島洋さんは「エルフィンランド」という居酒屋で稼いだ金と人脈をせっせとつぎ込んで「シアターキノ」を作り、育ててきた人。桜坂劇場の代表・中江裕司さんは琉球大学映研時代から沖縄での映画製作を志し、1992年に劇映画『パイナップル ツアーズ』でデビュー。デビュー作のプロデューサーが私でした。シネマコンプレックスの圧倒的支配、デジタル映画の時代への対応で苦境が伝えられるミニシアターのなかで、中島さんも中江さんもがんばっています。

 

シネマコンプレックス全盛の中で、いちばん苦しんでいるのが市街地の二番館(封切りロードショー館に対して、ロードショーが終わってから二番目に映画が巡回する映画館)。全国で閉館が相次いでいます。そんななかで生き残った市街地の貴重な映画館が「長崎セントラル劇場」と「桜井薬局セントラルホール」。両館ともに「セントラル」を名乗るところなど、市街地中央のプライドを感じさせます。1960年(昭和35年)に日活の二番館としてスタートした「長崎セントラル劇場」は、父親から経営を引き継いだ二代目の前田眞理子さんによって「長崎のミニシアター」として甦っています。1980年(昭和55年)に「日乃出セントラル劇場」として青葉区中央一丁目に開館した映画館が閉館と開館を繰り返し、ビルの所有者・桜井薬局に引き継がれたのが「桜井薬局セントラルホール」。現在では、仙台唯一の仙台資本の映画館となっています。


2012年

10月

07日

感動の輪が広がったUNHCR難民映画祭

第7回UNHCR(国連高等難民弁務官事務所)難民映画祭で『オロ』は2回上映された。10月1日(月)明治大学和泉キャンパス図書館ホール、10月6日(土)セルバンテス文化センター東京。両会場ともに満員。セルバンテス文化センターでは155席の会場に200名以上が詰めかけ、数十名の方々にはやむを得ず入場を断念していただくという状況になった。

両会場で行われた岩佐寿弥監督のティーチ・インは好評を博した。映画上映前の挨拶で「難民映画祭の使命は上映される映画を通じて難民の現状を知ってもらい、ひとりひとりに“自分に何ができるか”を考えはじめてもらうこと」だと、UNHCR駐日代表のヨハン・セルスさんは語った。

映画上映後、『オロ』を見た観客に対して岩佐監督はこう語りかけた。「2008年の北京オリンピック前にチベット騒乱があり、中国当局の一方的な弾圧に対して日本でもチベット支援の機運が急速に高まりました。しかし、残念ながらその熱気は長くは続きませんでした。2008年夏に開かれたあるシンポジウムで、観衆から〈チベット人に対して、いま自分に何ができるか〉と問われた在日チベット人女性の言葉が強く印象に残っています。彼女はこう答えました。〈できることなら、ますチベット人を好きになってください。そして、チベットのことを知ってください。それから、ゆっくり自分のできることを考えてください〉と。チベット難民は1959年から半世紀以上難民生活を送っています。慌てることはありません。『オロ』はチベット人を好きになってほしいと願って作りました。まずチベット人を好きになってください」。

 


2012年

9月

01日

大分シネマ5で9/22(土)より!

ついに大分シネマ5の代表であり、映画興行界の論客として有名な田井肇さんから「オロやります」の電話あり。うれしい。

2011年9月に出版された『ミニシアター巡礼』(代島治彦著・大月書店)をぜひ読んでほしい。田井肇さんの映画興行に対する哲学が語られている。その中にこんな名言があった。「多くの興行者は映画が当たれば自分のおかげ、こければ映画のせいにする。でも、それは逆。当たれば映画のおかげだし、こければ自分のせいですよ」。『オロ』、大分シネマ5で当たってほしい。


2012年

8月

18日

富山フォルツァ総曲輪/横浜シネマジャック&ベティで岩佐監督のトーク決定!

フォルツァ総曲輪で8/25(土)14:40の回上映後、横浜シネマジャック&ベティで8/26(日)13:50の回上映後に岩佐寿弥監督のトークショーがあります。

北陸公開第一弾となるフォルツァ総曲輪には岩佐寿弥監督と代島治彦プロデューサーが駆けつける予定。8/25(土)14:40の回上映後に質疑応答も交えたトークを行います。前日の8/24(金)には『オロ』の宣伝美術を担当したグラフィックデザイナーの長友啓典さんと岩佐寿弥監督のトークショーをフォルツァ総曲輪の近くにあるまちなか研究室マグネットにて、13:00から開催。長友啓典さんが地元富山の木材を使ってリビングアートを創作するワークショップのアドバイザーを務めている関係で、富山公開は盛り上がっています。

 

横浜シネマジャック&ベティ第一週目はよこはま若葉町多文化映画祭と連動しての公開になります。8/26(日)13:50の回上映前に舞台挨拶、上映後はジャック&ベティの1階にあるアトリエ兼カフェで希望者参加型の交流会を開催。岩佐寿弥監督とスタッフが参加する予定です。


2012年

8月

18日

広島・横川シネマで9/8(土)より!

広島市にある映画愛好者による、映画愛好者のためのミニシアター横川シネマで9/8(土)より公開決定。

1998年に閉館した広島ステーションシネマのレイトショー枠で「みたい映画・みせたい映画」を自主上映してきたグループが、1999年に新しい自分たちの上映拠点として広島市西区横川町にオープンさせた映画館。基本コンセプトは「洋邦問わず、知名度には乏しくとも見どころの多いインディペンデント作品を中心に、レアな映画の愉しみを発掘する雑食性ミニシアター」(横川シネマHPより)。映写・受付から作品選定・宣伝までひとりでこなす支配人の溝口さんが『オロ』を気に入ってくれました。

 

広島市には日本で唯一の正式なチベット僧院である龍蔵院デプン・ゴマン学堂日本別院があります。映画『オロ』鑑賞のついでにチベット仏教総本山から派遣された僧侶が常駐するこのお寺まで足をのばせば、チベットの祈りの世界に触れることができます。


2012年

8月

04日

熊本Denkikanで8/25(土)より!

明治44年開業という熊本の伝説的映画館Denkikanで8/25(土)より公開が決まりました。

Denkikanのはじまりは明治44年、窪寺喜之助氏が創設した熊本ではじめての活動写真常設館「電気館」。日本で最初の活動写真常設館「浅草電気館」の隆盛により、全国に「電気館」という名の劇場が誕生していた時期でありました。平成23 年に開館100周年を迎えましたが、当時全国に生まれた「電気館」いう名の劇場で生き残っているのはここだけではないでしょうか。現在は三代目の窪寺洋一さんが代表を務め、熊本の映画ファンが待ち望む作品を上映する映画館として愛されています。 

 

東京の試写会で「オロ」をみた女優の坂本スミ子さん(岩佐寿弥監督の友人/写真左(クリックすると写真が拡大!)が窪寺洋一さんに強く上映をすすめてくださり、Denkikanでの公開が実現しました。熊本市内で大きな幼稚園を経営している坂本スミ子さんの「オロをぜひ子どもたちに出会わせたい」と意向を汲んで、窪寺さんは夏休みの最後の一週間を入れた上映期間を設定してくれました。熊本の子どもたち、早く夏休みの宿題を終わらせて待っててね。


2012年

7月

05日

吉祥寺バウスシアター初日舞台挨拶決定!!!

吉祥寺バウスシアター初日7/7(土)、12時25分の回上映後と14時30分の回上映前に岩佐寿弥監督とスタッフの舞台挨拶があります。

ユーロスペース初日の舞台挨拶では当日参加したスタッフひとりひとりを丁寧に紹介した岩佐監督。吉祥寺はどんな作戦でくるのか、楽しみです。


2012年

6月

28日

ユーロスペース 初日舞台挨拶決定!

ユーロスペース初日、6月30日(土)各回上映前に岩佐寿弥監督、絵描きの下田昌克さんはじめ、『オロ』スタッフが舞台挨拶します。

製作着手から3年、完成した『オロ』にはほんとうにたくさんの人が関わってきました。映像関係、音声関係、音楽、絵とアニメ、チベット語翻訳、字幕制作、宣伝デザイン、宣伝マン、映画館の人びと…。一本の映画は多くの人の才能に支えられています。そして、その映画の中心に監督がいます。岩佐監督は舞台挨拶で映画を共に作ってきたスタッフに感謝し、ひとりひとり紹介したいと言っています。あまり長くならないようにやりましょうね、監督!

残念ながら、音楽を作った大友良英さんは新潟で美術展の準備をしていて舞台挨拶に参加できません。挨拶代わりに読み上げるコメントを頼んだら、昨夜メールがきました。当日も読み上げますが、ひと足先にここで公開しちゃいましょう。 

 

「現在、新潟の水と土芸術祭で、飴屋法水さんたちとともに
 展示作品を作っている最中で、残念ですが、会場に伺えません。
 
 もともとチベットに縁のなかったわたしが、この作品の音楽を
 受けることになったのは、なによりも
 音楽がつく前のオロの映像を見て、
 これは単にチベットの問題を描いているのではなく
 もっと普遍的な、自分自身にもシンクロしてくるような
 人間が生きていくということを描いているんだなということと、
 谷川さんがおっしゃてたように
 どんな大きな問題や事件でも、実際にニュースになるような
 決定的な瞬間とは別に、渦中の人々にとっては、その後も
 長くつづく日常の問題としてそれはあらわれてくるんだという
 ことを、自分自身も身をもって知る中で、 
 ひとつひとつの事象に丁寧に向き合う監督やスタッフの姿勢に
 打たれた・・・というのが大きな理由です。
  
 それにしても、彼はどんな大人になり、どんな人生を歩んでいくのかな。
 そのとき、世界はどんな風になっているんだろうか。
 新潟の地で、作品をつくりながらふとそんなことを考えてます。」

 

 2012年6月27日  大友良英


2012年

6月

23日

UNHCR難民映画祭2012正式出品決定!

国連難民高等弁務官事務所が主催するUNHCR難民映画祭から正式出品の要請あり。会期は2012年9月29日(土)〜10月8日(月)。

第7回を迎える今年の難民映画祭の会場は、イタリア文化会館、セルバンテス文化センター東京、青山学院アスタジオ、明治大学駿河キャンパス・和泉キャンパスを予定。映画『オロ』は会期中、二回上映される。いま大ヒット公開中の、アフリカ難民の子どもが登場するアキ・カウリスマキの新作『ル・アーブルの靴磨き』も選ばれた。UNHCR難民映画祭2012の詳細が発表されるHPは8月開設予定。


2012年

6月

14日

横浜シネマ・ジャック&ベティで8/25(土)より!

横浜の下町・黄金町にある名物映画館シネマ・ジャック&ベティで8/25(土)より公開。

中央興行が経営する横浜日劇とシネマ・ジャック&ベティは、横浜下町のシンボルだった。しかし、興行不振などを理由に2005年2月に両館とも閉館。横浜日劇は建物老朽化で2007年4月に取り壊されたが、シネマ・ジャック&ベティは地元の町の活性化を図る「黄金町プロジェクト」と連携し、生き延びた。2007年8月からエデュイットジャパンが運営。名画座のシネマ・ジャックと単館系ロードショー館のシネマ・ベティ。なつかしい「昭和の匂い」がするレトロな映画館を若い支配人・梶原俊幸さんが守っている。

梶原さんはブログで、シネマ・ジャック&ベティと周辺の町の魅力をこう綴っている。「シネコンは同じ施設のなかにショッピングセンターやレストランがあり、便利なことが魅力のひとつです。しかしわれわれ、町の映画館も負けてはいません。劇場周辺には、個性あふれるお店や昔ながらの味を守る飲食店が立ち並ぶ、伊勢佐木町などの商店街がいくつもあります。他ではなかなか見ることができない映画をお楽しみいただきつつ、伊勢佐木町周辺の散策(イセブラ)をして、町の魅力を体感していただければと思います」。

晩夏、まずシネマ・ジャック&ベティで『オロ』をみて、それから「イセブラ」に繰り出し、横浜の下町の魅力を体感してみてください。


2012年

6月

05日

京都みなみ会館で7/25(水)より!

関西圏拡大!京都みなみ会館で7/25(水)より公開されます。

HPの巻頭キャッチフレーズに「京都駅からほど近く、五重塔で有名な東寺さんが目と鼻の先!」とあるように、京都みなみ会館は近鉄東寺駅から西へ歩いて150m。京都駅から歩いてもそんなに遠くない交通利便な場所にあります。映画館の横に広い駐車場を完備した「京都市内で唯一の駐車無料の映画館」でもあります。

2010年3月までは友人の佐藤英明さんが運営していました。その後、若いスタッフが佐藤さんが育てた「インディーズ映画の拠点」を守り続けています。


2012年

6月

04日

富山・フォルツァ総曲輪で8/18(土)より!

富山市のフォルツァ総曲輪で8/18(土)より公開。総曲輪は「そうがわ」と読みます。

『オロ』の宣伝美術を担当するK2の長友啓典さんの紹介で公開が決まりました。富山市大山地区で2001年から始まった“木と出会えるまちづくり事業”に関連したイベント「LIVING ART in OHYAMA」のワークショップ講師をやっている長友さん。「全国の小学生から木を生かした道具のデザインスケッチを募集するんや。おもろいやろ。東京と地元の美大系学生がボランティアスタッフとしてぎょうさん参加するし、ワークショップに集まる子どもたちや学生に『オロ』をみせたいと思うんやけど(大阪出身の長友さん。東京暮らしの方が長くなったけれど、普通に関西弁をしゃべりつづけています)」という長友さんのアイデアからトントン拍子に話が進み、フォルツァ総曲輪の支配人が『オロ』を気に入ってくれて。ワークショップ期間中(8/25(土)〜26(日))は大山地区で「野外上映会」もやりたいなどと、まだまだ盛り上がりそう。今回は絵描きの下田昌克さんも講師として参加するそうですよ。「LIVING ART in OHYAMA」について詳しく知りたい方はHPヘどうぞ。http://www.city.toyama.toyama.jp/etc/ohyama/livingart/index.htm

実はフォルツァ総曲輪も“まちづくり”から生まれた映画館。閉館した映画館が富山市に寄贈され、2007年2月に公設民営のシアターとライブホールを併せもつ施設としてオープンしました。運営は「まちづくりとやま(株)」です。


2012年

6月

03日

名古屋は7/28(土)よりシネマテーク!

名古屋の公開が決まりました。7/28(土)より名古屋シネマテークです。

名古屋シネマテークの支配人・平野勇治さんと公開予定の調整をしようと電話をしても留守。ちょうどその日、5月25日(金)に中部地区のミニシアターを中心とした映画館の人びとの会合が開かれ、平野さんもそこに出席していたのでした。議題は「映画館のデジタル化にどう対応するか」。5月30日(水)に放送されたNHKクローズアップ現代『フィルム映画の灯を守りたい』の中で「フィルムへの愛着」を熱く語った伊勢・進富座の水野昌光さんが司会だったそうです。

1982年開館、今年30周年を迎える名古屋シネマテークはずっと同じ雑居ビル2階で「40席の暗闇」を守ってきました。最もデジタル化の流れに乗りにくい小さな映画館です。名古屋大学映画研究会時代に自主上映団体を立ち上げ、30年間の長きに渡りシネマテークを率いてきた代表の倉本徹さんは、今後のことをどう考えているのか。『オロ』公開で訪ねる機会があったら、ぜひ聞いてみたいと思います。


2012年

6月

03日

新着コメント3本掲載

『Coyote』編集長の新井敏記さん、俳優・声優の和田周さん、TBSプロデューサーの松原耕治さんから届いたコメントを「新着コメント」ページに掲載しました。

新井敏記さんと松原耕治さんは、映画『オロ』に挿入される似顔絵を描いた下田昌克さんの友人。2008年の北京五輪のころ、チベット亡命政府があるインド北部の町ダラムサラ(オロが暮らす町)で開かれた「チベタン・オリンピック2008」を取材した下田さんの絵満載レポートが掲載された『Coyote』はおもしろかった!下田さんが「ダラムサラでこんなお祭りがあります」と話したら、新井編集長が即座に「特集にするから、いってらっしゃい!」と言ったとか。

TBS『ニュース23クロス』のオープニングタイトルに下田さんの似顔絵が使われていたのを知っている人は多いのでは。松原プロデューサーの仕掛けです。番組改編とともに、2012年3月末で終わってしまってとても残念!

和田周さんは岩佐監督の盟友。岩佐監督の旧作『叛軍No.4』(1972年)では反戦自衛官役を、『眠れ蜜』(1976年)では吉行和子さんの元夫役を演じています。岩佐監督と同じ岩波映画出身の日本を代表するドキュメンタリー監督・小川紳介の『圧殺の森・高崎経済大学闘争の記録』(1967年)『三里塚の夏・日本解放戦線』(1968年)のナレーションは和田周さんです。


2012年

6月

03日

首都圏拡大!吉祥寺7/7(土)、川崎8/11(土)より公開!!

吉祥寺バウスシアターで7/7(土)より、川崎市アートセンター・アルテリオ映像館で8/11(土)より公開が決定しました。

吉祥寺は映画『オロ』のホームタウン。ボランチ(舵取り役)を務めた南椌椌さんのカレー店『まめ蔵』(0422-21-7901)があり、制作を担当したスコブル工房もあります。岩佐監督を囲んでよく打合せをした老舗そば店『中清』(0422-21-2891)はバウスシアターから徒歩8分。手打ちそばは天下一品、日本酒の銘柄も豊富です。『オロ』鑑賞と合わせて、ぜひ『まめ蔵』『中清』にも足をのばしてみてください。

川崎市アートセンター・アルテリオ映像館は小田急線「新百合ケ丘駅」北口徒歩3分。2007年10月にオープンした公設民営の素敵なミニシアター。駅からも近く、上映空間としても高水準。映画界では“お盆興行”と言われる8/11(土)からの公開となります。


2012年

5月

24日

東京初日は6/30(土)、大阪初日は7/7(土)に決定!

東京ユーロスペースにて6/30(土)よりロードショー!大阪シネ・ヌーヴォにて7/7(土)よりロードショー!

ユーロスペースは一日4回上映(11:45/14:00/16:15/18:45)。7月8日(日)には公開記念イベント「詩人・谷川俊太郎講演会with ミュージシャン・小室等」を開催予定。

今週末、岩佐寿弥監督は試写会とマスコミ取材のためにシネ・ヌーヴォへ。関西での上映展開、決まり次第ご報告します。


2012年

5月

23日

新着コメント3本掲載

歌手の加藤登紀子さん、料理研究家の枝元なほみさん、写真家の川内倫子さんから届いたコメントを「新着コメント」ページに掲載しました。

加藤登紀子さんは自身のブログで、本年度アカデミー賞外国語映画賞受賞のイラン映画『別離』と『オロ』をユニークな視点から比較しています。 http://www.tokiko.com/index_tokikonow.html

試写会で友人である絵描きの下田昌克さんに遭遇した枝元なほみさん、いきなりバッグから「下田くん、これあげる!」と手作りお菓子を取り出しました。「さすが料理研究家だね」と言いながら、下田さんにお裾分けしてもらったお菓子のおいしかったこと!

東京都写真美術館で写真展を開催中の川内倫子さん。「自分たちの住む世界を丁寧に見つめ直す」川内さんのまなざしと映画『オロ』が内包するまなざしに、ほんの少し共通するものを感じています。川内さんの写真展は7/16(月)まで。http://syabi.com/contents/exhibition/index-1593.html


2012年

5月

13日

岩佐寿弥監督、始動!

アバンギャルドな老監督、満員盛況の支援者試写会で舞台挨拶。

映画『オロ』製作に資金カンパしてくれた支援者を招待する試写会を、5月2日と11日になかのZERO視聴覚ホールで開催しました。アンケートからいくつかの感想をご紹介します。

「映画全体のなかに、オロのなかに、登場人物ひとりひとりに、歴史のなかに、“祈り”があること。それが力強さとなって、やさしさとなって、観る者に語りかけてくることに気づきました」(50代/女性)

「主人公のオロとチベットの人々、動物たち、自然まで、みんな大好きになりました。映像、音楽、絵と題字のすべてが美しくて、ドラマでもドキュメンタリーでもない、監督が登場したり、メイキング映像を使用する実験的な試みがとても効果的でした」(40代/男性)

「まあ、きれいなこと…。澄んだ空気のなかの風景の色がとてもきれいなことが第一印象でした。音もきれい。人工的ではない世界の日常が、もう別世界になってしまった私たちの暮らしに対して、“原点はここよ”と考えさせてくれた感じです」(30代/女性)

先日、某大手新聞社の取材のなかで「チラシには“おちゃめな少年とアバンギャルドな老監督”と書いてあるけど、ぼくは“アバンギャルドな少年とおちゃめな老監督”の方がおもしろいと思うんだけどね」と岩佐監督が記者に話しているのを小耳のはさみ、改めて根っからアバンギャルド体質な人、ちょっと説明的に言うと「あらかじめ存在する概念を疑い、ときには否定し、ときには破壊し、まっ白な状態の自分のなかから生まれるものを表現する」人なんだなと思った次第です。6月下旬公開に向けて、取材が多くなります。これから岩佐監督がどんな名言(迷言?)を残すか、楽しみです。

支援者試写会で舞台挨拶する岩佐寿弥監督
支援者試写会で舞台挨拶する岩佐寿弥監督
支援者のみなさんでほぼ満席になった試写会場
支援者のみなさんでほぼ満席になった試写会場
マスコミ試写会にきた友人の坂本スミ子さん(左)と
マスコミ試写会にきた友人の坂本スミ子さん(左)と
某大手新聞社の取材で顔写真を撮られる監督
某大手新聞社の取材で顔写真を撮られる監督

2012年

5月

05日

新着コメント3本掲載

ジャズミュージシャンの渡辺貞夫さん、舞踏家であり俳優の麿赤兒さん、東京国立近代美術館フィルムセンター主任研究員の岡田秀則さんから届いた映画『オロ』についてのコメントを「新着コメント」ページに掲載しました。

1996年にはじめてチベットを訪れて以来、チベットの自然と民に魅せられ、チベットを題材にしたアルバムや本も発表している渡辺貞夫さん。岩佐寿弥監督と同じ奈良県出身で、30年以上前に出会って以来、岩佐さんと公私ともに親交を結んできた麿赤兒さん。岩佐監督が1960年代から70年代にかけて作った3本の映画、『ねじ式映画ー私は女優?ー』(69年)『叛軍No.4』(72年)『眠れ蜜』(76年)の東京国立近代美術館フィルムセンターへの収蔵(永久保存版ニュープリント)を進めた岡田秀則さん。それぞれの立場から、とても興味深いコメントをいただいたのでぜひご一読ください。

2012年

5月

01日

オロ公式HPオープン

チベットの少年を主人公にした岩佐寿弥監督作品『オロ』が完成しました。

世界最高齢の現役映画監督である103歳のマノエル・ド・オリヴェイラさん(ポルトガル)、日本最高齢の現役映画監督である100歳を迎えた新藤兼人さんに比べれば、息子の年齢と言ってもおかしくない岩佐監督ですが、それでも今年の秋には78歳になります。チベットへの愛をこめて、この映画に着手したのは75歳の夏でした。「喜寿(77歳)までに公開できたらいいね」と話していたのですが、それはどうも無理でした。でも、いま振り返ってみるとこの「締切のない作り方」がこの映画の可能性を広げ、ステレオタイプな鋳型から解放してくれたように思えます。

編集のさなかに2011年3月11日東日本大震災という「ニッポンの受難」を体験したことで、改めて「チベットの受難」に深く共感し、「チベットの希望」をともに祈ることができたからでしょうか。とにかく、どうにか映画館で公開していただける作品になりました。「たくましく日常を生きる」オロ少年、チベットのひとびとを道先案内人にした「失われた故郷(歴史)を想う108分の旅」へ、どうぞお早めにお出かけください。

6月下旬予定の渋谷ユーロスペースでの公開をめざして、ささやかな公式HPを立ち上げました。全国のミニシアターを中心とした映画館での順次公開、そして自主上映へと進む上映活動はきっと2013年までつづくでしょう。「映画芸術とは何か」が問われ、「ミニシアターの存亡」が危ぶまれているいま、映画『オロ』をひとつの実験台にしながら「新たな映画成立の可能性」を探ってみたいと秘かに考えています。本日2012年5月1日から、その模索の過程をこのブログ「オロ上映活動記録」で報告していきます。「ニュース」は必ずホーム(トップページ)にアップしますが、そのほかの「雑文」を読んでみたい方はときどきこのブログものぞいてみてください。

プロデューサー 代島治彦

自主上映の手引きを読み、申込みができます。
自主上映の手引きを読み、申込みができます。
Please watch the English trailer!
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オロ上映活動記録

2013年

9月

21日

岩佐監督、いい映画でした!

5月4日、岩佐寿弥監督が亡くなりました。翌日5月5日は江戸川区小松川区民館ホールで上映会でした。「メイシネマ映画祭」のトリで『オロ』が上映されました。上映後、岩佐監督の突然の訃報を観客に話しました。スタッフの話は涙声になりました。観客も泣きました。その後、「メイシネマ映画祭」の主催者・藤崎和喜さんから、その日の観客のひとりだった映画監督・編集者の四ノ宮鉄男さんの感想が転送されました。とてもすばらしい内容だったので、以下に紹介します。岩佐監督が読んだら、どんなに喜んだろうか…。

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2013年

3月

07日

津村カメラマン、J.S.C賞授賞式で感動

映画・テレビの撮影監督・カメラマンの協会である日本撮影監督協会の賞を『オロ』の津村和比古カメラマンが受賞しました。

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2013年

3月

07日

長野大作戦、大成功!

報告が大分遅くなっちゃいましたが、長野市、松本市、上田市を巡業した長野大作戦は大成功。長野ロキシーの田上支配人とスタッフのみなさん、松本シネマセレクトの代表・宮崎さんとスタッフのみなさん、そして上田の実行委員会の飯島俊哲さん、直井恵さん、ボランティアのみなさん、ありがとうございました。

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2012年

11月

14日

長野大作戦、はじまる!

12月に入ると長野県の長野市、松本市、上田市で『オロ』が上映されます。12月1日(土)から二週間、長野市の「長野松竹相生座・ロキシー」にて公開。12月1日(土)の夜は松本市中央公民館で上映会。NPO法人「松本シネマセレクト」の主催です。そして12月16日(日)は上田市にある「映劇」で自主上映会。地元の人たちによる上映実行委員会ががんばります。

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2012年

10月

25日

札幌、長崎、那覇、仙台で順次公開!

開館20周年を迎えた札幌の伝説的ミニシアター「シアターキノ」、長崎県に唯一残るミニシアター「長崎セントラル劇場」、映画監督・中江裕司さんが率いる沖縄インディーズの拠点「桜坂劇場」、杜の都・仙台のまちなか映画館「桜井薬局セントラルホール」。北と南で映画文化を守る個性的な映画館で『オロ』が公開されます。

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2012年

10月

07日

感動の輪が広がったUNHCR難民映画祭

第7回UNHCR(国連高等難民弁務官事務所)難民映画祭で『オロ』は2回上映された。10月1日(月)明治大学和泉キャンパス図書館ホール、10月6日(土)セルバンテス文化センター東京。両会場ともに満員。セルバンテス文化センターでは155席の会場に200名以上が詰めかけ、数十名の方々にはやむを得ず入場を断念していただくという状況になった。

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2012年

9月

01日

大分シネマ5で9/22(土)より!

ついに大分シネマ5の代表であり、映画興行界の論客として有名な田井肇さんから「オロやります」の電話あり。うれしい。

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2012年

8月

18日

富山フォルツァ総曲輪/横浜シネマジャック&ベティで岩佐監督のトーク決定!

フォルツァ総曲輪で8/25(土)14:40の回上映後、横浜シネマジャック&ベティで8/26(日)13:50の回上映後に岩佐寿弥監督のトークショーがあります。

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2012年

8月

18日

広島・横川シネマで9/8(土)より!

広島市にある映画愛好者による、映画愛好者のためのミニシアター横川シネマで9/8(土)より公開決定。

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2012年

8月

04日

熊本Denkikanで8/25(土)より!

明治44年開業という熊本の伝説的映画館Denkikanで8/25(土)より公開が決まりました。

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2012年

6月

23日

UNHCR難民映画祭2012正式出品決定!

国連難民高等弁務官事務所が主催するUNHCR難民映画祭から正式出品の要請あり。会期は2012年9月29日(土)〜10月8日(月)。

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2012年

6月

14日

横浜シネマ・ジャック&ベティで8/25(土)より!

横浜の下町・黄金町にある名物映画館シネマ・ジャック&ベティで8/25(土)より公開。

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オロ上映活動記録  2012〜
オロ上映活動記録 2012〜